Keyの知識 Lookの知識

キーシステムにつて

1つの建物にたくさんのかぎが使われている場合、いろいろなキーシステムを組み合わせ
て使います。
代表釣なシステムを紹介いたします。

 

* 同一キーシステム

複数の錠のシリンダー構造を同一のものとし、一種類の子カギでそのグループの全ての錠を施解錠できるシステム



* マスターキーシステム(MKシステム)

複数の異なる錠全てを別の一本のキー(マスターキー)で施解錠できるシステム。

 



* グランドマスターキーシステム(GMKシステム)

異なったマスターキーシステムを備えた複数のグループを別の―本のキー(グランドマスターキー)で施解錠できるシステム。

 



* グレートグランドマスターキーシステム(GGMKシステム)

異なったグランドマスターキーを備えた複数のグループを別の一本のキー(グレートグランドマスターキー)で施解錠できるシステム。



* 逆マスターキーシステム

複数の錠を1つのグループとし、それぞれの錠の子カギが特定の場所の錠(共用玄関など)を施解錠できるシステム。
それぞれの錠の子カギを「逆マスターする方」と呼び、特定の場所の錠を「逆マスターされる方」と呼びます。

 



* コンストラクションキーシステム

建物の工事期間中に使用するキーをコンストラクションキーといい、工事終了後に渡されるそれぞれの子カギを使用することによりコンストラクション装置を無効にできるシステム

*全ての錠にあるそれぞれの固有のキーを「子カギ」と呼びます。

 



CP認定 CP-C認定について *CPとはCrime Prevention(防犯)の略
■ CP認定とは 

昭和55年に警察庁で「警察庁優良防犯機器認定制度」というものを設けました。
これは昭和63年に認定主体が警視庁から(財)全国防犯協会連合会へ移され、名称が「優良住宅用開きとびら錠の型式認定制度」と変更されました。
認定基準内容は次のとおりです。



■ 認定基準の内容

    1. 基本性能は次の条件を満たすこと
      かぎ違いは・・・5,000以上(実用上のかぎ違い数)
      デッドボルトの出寸法は・・・20mm以上
      施解錠の耐久性は・・・10万回以上(かぎの抜差しを含む)
    2. 耐破壊性能テスト
      デッドボルトの押込強度は・・・1,000kgf以上 
      デッドボルトの側圧強度は・・・600kgf以上
    3. 耐錠破り強度テスト(注)

      (A)シリンダーのもぎ取り、引き抜き 
      (B)シリンダーの破壊 
      (C)デッドボルトのこじあけ

      警察庁より委嘱された専門の試験員が、各々の項目別のテストを行ない、全て5分間以上耐えること。
    4. 耐ピッキングテスト
      試験員2名が各3個の錠前に対して3回、延べ18回のテストを行ない、各々5分間以上耐えること。
    5. その他
      申請に係る扉錠のサンプルをはじめ、錠のかぎ違いなどを示す資料を提供しなければなりません。
      (注)昭和60年の改正により、耐衝撃試験に置き換えられています。


■ CP−C認定とは

平成12年7月に設けられた新制度で「住宅用開きとびら錠の交換用シリンダー」に関する型式認定規定が追加され、交換用シリンダー単体に関して耐ピッキング性能を審査し型式認定する制度のことです。

 

* ピッキングとは

特殊な道具を使い解錠する技術のこと。
ピックとは、「引っかける」とか「はじく」と言う意味で、鍵穴の中を引っかけたりはじいたりして解錠するという意味です。

 

* シリンダーとは

キーを差し込む鍵穴のところのこと。
差込口のところを内筒、その周りを外筒といい、外筒はさらに空転リングで覆われているものが多い。

 



■ 鍵の試験方法について

 

1.デッドボルトの側圧強度試験

〔試験体のセット〕

試験体を厚さ36〜40mmの木製架台、銅製架台または試験用扉に取付け、水平に固定する。

〔試験〕

  • デッドボルトのフロント面より5mm(チリ5mm)、又は3mmの位置に荷重を加える。
  • デッドボルトの方向を変えても試験を行なう。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重

 



2.デッドボルトの押込強度試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を垂直に固定する。

〔試験〕

  • デッドボルトに垂直荷重を加える。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重

 



3.ラッチボルトの側圧強度試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を水平に固定する。

〔試験〕

ラッチボルトのフロント面より5mm(チリ5mm)、又は3mmの位置に荷重を加える。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重

 



4.ハンドル(握玉やレバーハンドルなど)の曲げ強度試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を垂直に固定する。

〔試験方法〕

試験体のハンドルに、架台の表面から約50mm隔った軸心上に荷重を加える。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重



5.ハンドル(握玉やレバーハンドルなど)の引張り強度試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を水平、又は垂直に固定する。

〔試験〕

  • 試験体のハンドルを引張試験機に接続し、軸方向に引張り荷重を加える。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重



6.ハンドル(握玉やレバーハンドル)の捩りの強度試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を水平に固定する。

〔試験〕

試験体の外側ハンドルに捩りモーメント荷重を加える。

〔測定〕

  • 作動可能な限界荷重
  • 破壊荷重

 



7.扉開閉 繰り返し試験(握玉およびラッチの耐久試験)

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台を扉開閉繰り返し試験機にセットする。

〔試験〕

  • 閉扉→ハンドルによるラッチの後退作動→開扉→ハンドルを放す→閉扉という通常の扉開閉動作動を毎分10回以上の速さで行なう。
  • 1サイクルを1回とし、繰り返し数は錠の種類に応じた規定の回数とする。

〔測定〕

  • 規定の回数の試験後、ラッチやハンドルの作動状態を調べる。


8.デッドボルトの作動耐久試験
 (デッドボルト、サムターンおよびシリンダーの耐久試験)

〔試験体のセット〕

    1.と同様に取付けた架台をデッドボルト耐久試験機にセットする。

〔試験〕

    • サムターンおよびシリンダーのキーによってデッドボルトの作動繰り返しを行なう。(注)
    • 1サイクルを1回とし、繰り返し数は錠の種類に応じた規定の回数とする。
      (注)デッドボルトの繰り返し回数の1/2をサムターン、1/2をキーによって行なう。

〔測定〕

  • 規定の回数の試験後、デッドボルトおよびシリンダー作動状態を調べる。



9.キーの抜き差し耐久試験

〔試験体のセット〕

1.と同様に取付けた架台をキー抜き差し試験機にセットする。

〔試験〕

  • キーの抜き差し作動の繰り返しを行なう。
  • 1サイクルを1回とし、繰り返し数は規定の回数とする。
    (規定の回数は、デッドボルトの作動耐久試験のシリンダーによる繰り返し数と同じ。)

〔測定〕

  • 規定の回数の試験後、キーの抜き差しやシリンダーの作動状態を調べる。

 



10.耐蝕性試験

〔試験〕

試験体または試験片を、塩水噴霧試験機内に設置し、JISZ2371-1976(塩水噴霧試験方法)により試験を行ない、錠の作動状態や、錆の状態を調べる。



鍵の各部 名称について 

1.内側握玉

9.シリンダー17.ケース振れ止め装置
2.内側丸座10.キー18.シリンダー・サムターン止めピン
3.丸座裏板取付ネジ11.外側握玉19.シリンダー止め板
4.丸座裏板12.外側丸座20.フロント裏板
5.サムターン13.取付柱(丸座引足)21.取付ネジ
6.サムターンカラー14.角芯22.フロント
7.錠ケース15.デッドボルト23.受座
8.シリンダーカラー16.ラッチボルト
(アンチクリクッション装置付)
24.箱受


 

 
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